はじめに

2009/10/29 企画・営業リーダーのコラム

早いもので、NTTデータに入社し最初にシステム開発の現場に配置され、初めて見聞きすることばかりで驚きの連続であった当時が、もう10年以上も前の話になってしまった。その後、コンサルティング業務などを経験して、「新規ビジネスの構築」と「情報活用」のキーワードに以前から興味を持っていたこともあり、現在携わっている日本語処理の領域に足を踏み入れてから5年以上が過ぎた。

 当時、「日本語処理」について何の知識も有しておらず、「形態素解析」の言葉すら初めて聞く単語だった程で、なかなか一歩目を踏み出すのに苦心した記憶がある。私が携わっている日本語処理技術「なずき」は、従来のアプローチと一線を画した「日本語の文」の「意味を理解」することに力点を置いた技術である。私が「なずき」という名前を考案したのだが、人間は「言葉」を「脳」で理解しており、このような神秘的な力を秘める「脳」のように言葉を理解できるようにという願いから「脳」の「古称」である「なずき」という言葉を選んだ。また、私個人としては日本語処理というからには、やはり名前を日本語にしたかったという思いもあったためである。

 そもそも私が「情報の活用」に興味をもったのは、学生時代に研究の一環としてデータの分析に触れたことが始まりであったが、今から考えるとインターネットの急速な普及を眼のあたりにしたことが決定的な要因だったのかもしれない。刻々と変化する情報メディア、それに伴い増え続ける情報の量、多様化するニーズ、情報システムに携わる人間としては「情報活用」に興味をもつのも必然だろうとも思う。

 「なずき」に携わることで、色々な情報の活用について考える機会を得ることができたが、日々その難しさに頭を悩ましている。ある意味では、情報の効果的な活用方法を考えることは「答えのない」課題に挑んでいるようなものだと常々思い知らされている。この「日記」では、私が考える効果的な情報の活用方法や、テキスト分析の抱える課題、情報活用に関して私が壁にぶつかって困っていることなどを書き進めてみようと思う。

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