情報爆発時代における情報マネジメントのあり方を考える②   ~インターネット上に溢れる情報の効用(光)~ 

2009/12/03 企画・営業リーダーのコラム

今回は、インターネット上で流通する情報は具体的にどんなものがあるのか?また、その情報がもつ効用について考えてみることにする。まずは、インターネット上で流通している情報について見てみる。

【インターネット上の情報】
 インターネット上に流通する情報について見てみると、他の情報メディアから提供される情報を含めて以下のような情報が代表的な例として思い浮かぶ。

○テキストの情報の代表例
 ・ニュース(時事、天気等)
 ・記事(コラム、特集記事等)
 ・CGM(Consumer Generated Media )
  ※ブログ、口コミ、SNS、Q&Aコミュニティ、電子掲示板など

○動画の代表例
 ・テレビ番組の録画
 ・映画
 ・インターネットテレビ

○画像の代表例
 ・雑誌写真
 ・個人写真
 ・イラスト

○音声の代表例
 ・ネットラジオ
 ・音楽

 上記のようにインターネットは、様々な情報の提供ができることが見て取れ、ここに並んだ情報から以下のような特徴が私の頭に浮かんでくる。

  1. 他のメディアより情報の形態(テキスト、画像、動画、音声等)が多様
  2. 他のメディアとの連携がしやすい
  3. 視聴者が情報を探索しやすい
  4. 情報の双方向性(視聴者が発信者に)

 まず、①と②については、言うまでもなくテキスト、動画、画像、音声に対応できるため、例えばマスメディア(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)の情報も、インターネットを介して比較的簡易に情報提供することができてしまう。また、③についても最近ではおなじみのGoogleやYahoo!、gooなどが提供する検索エンジンを利用することで、一昔前は辞書や事典を開いたり、図書館に行ったりしないと得られなかった情報が簡単に手に入れられるようになったのも本当に素晴らしいことである。④についても、テキスト情報を例にとるのであれば、CGMの出現によりブログなどで個人の「日記」を公開したり、最近良く耳にするtwitterなどでは「つぶやき」を公開したりなど、情報の多様性も増している。

 ネットを流れる情報は多様性が増すと同時に、その情報量も急激に増大している。テキスト情報だけみても、2009年の総務省情報通信政策研究所調べでは、インターネットで検索できるテキスト情報の量が、

○2003年時点 → 約30TB
○2009年時点 → 約470TB

に増加したと発表している。この短い期間で10倍以上になったことは、本当に驚きである。このように、インターネットを流通する情報は、今後も多様性を増し、その情報量も増加していくだろう。

【ネット情報の効用(光)】
 ネット上の情報について述べる上でいくつか効用(特性)についても触れてしまったが、ここでもう少し絞り込んで見てみることとする。私が真っ先に「効用」として思い浮かぶのは、
情報が簡単に探索できる
ことである。先にも述べたとおり、ラジオ、テレビにしても一方向的な情報の提示であり、録音・録画しても欲しい情報を簡単に検索することはできない。雑誌などの書籍についても、ラジオやテレビよりも比較的情報を探しやすいかもしれないが、欲しい情報を探すとなると書籍のあるところに行ってページを実際に開いて探さなければならず、時にはかなりの労力を要すことが多かった。一方で、インターネットでは、検索エンジンにより欲しい情報が他のメディアよりも、素早く、簡易に探索して見つけやすくなったと言える。このように他のメディアにはない特性を持っているのだから、我々の生活に急速に浸透していったのも頷ける。2009年の総務省調べでは、日本におけるインターネットの利用率は、

○20代~40代   → 90%以上
○50代      → 80%以上
○60代      → 50%以上

となっており、おそらく時代がさらに進めば利用者のリテラシーは上がり、さらに高い年齢層でも利用率は高くなっていくと推察される。
2つ目に頭に浮かぶ効用はやはり、
情報発信の双方向性
である。CGMの普及により、個人が情報を発信することが簡単にできるようになった。例えば旅行に行こうと考えた時、私は宿泊施設を決定する際には必ず旅行予約サイトの口コミや、宿泊施設専門の口コミサイト、個人のブログの情報を必ず参考にして決定する。私としてみれば、宿泊施設がお金を出してメディアに出した広告や、広告収入を得ているメディアの情報よりも、実際に宿泊された利害関係のない一般の方の情報のほうが信頼できるからである。このような、購買行動時の参考情報を得られるということだけでなく、情報発信が簡易にできるようになったことで、例えば以下のような効用があると考える。

○購買時に参考になる一般の人の感想を得やすくなった
○ネットを介して同じ趣味等を持つ人同士でコミュニティを形成して情報交換を行う等の交流の場を得た
○自分では探索しきれないときなど、質問をして他の人に簡単に聞けるようになった

 このように、インターネットの普及により今後さらにユーザのアクションの幅は広がり、ネット上の情報がマーケットに及ぼす影響力は強くなるはずである。そのため、企業としてもネット上の情報を無視するよりも、何らかしら活用する手立てを考えることは必ず重要になってくる。企業の三大資源「人・物・金」から四大資源「人・物・金・情報」と言われ出して久しいが、情報を本当の意味で活用できている(活用しようとしている)のは現状では一部のエクセレント・カンパニーだけであると私は捉えている。今後、インターネットの普及により、本当の意味で企業にとって「情報」資源の戦略的な意味合いが高まっていくと考える。

Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  del.icio.us  newsing