なずき体操③ ~考えてみよう~

2010/01/26 現場のつぶやき

連載第3回目になります。 今回は2問出題させて頂きます。

早速、1問目です。

【第1問】
 ここに1枚のコインがあります。 
 10回続けて、コイン・トスをした時に 
 次のうち、確率の低い出方はどちらでしょうか? 
 A) 裏 ⇒ 裏 ⇒ 裏 ⇒ 裏 ⇒ 裏 ⇒ 裏 ⇒ 裏 ⇒ 裏 ⇒ 裏 ⇒ 裏
 B) 表 ⇒ 裏 ⇒ 裏 ⇒ 表 ⇒ 表 ⇒ 表 ⇒ 裏 ⇒ 表 ⇒ 裏 ⇒ 表

    (解答目安時間:30秒)

続いて、2問目です。

  【第2問】
 下図において、AとBでどちら(真ん中の線)が長いでしょうか? 


  (解答目安時間:30秒)

いかがでしょう、お分かりになりましたか?

今回の問題は、実はちょっとしたひっかけ問題になっております。
では、解答に移らせて頂きます。


  【第1問:解答】

 正解は、「パターンA も パターンBも同じ確率」です。

 【解説】

 一見すると、パターンAの方がレアケースに感じられるのですが、実はそれぞれ

 (パターンA)
 (1)1回目に裏が出る確率:2分の1(1/2)
 (2)続いて裏が出る確率:1/2 × 1/2
 (3)続いて裏が出る確率:1/2 × 1/2 × 1/2
 (4)続いて裏が出る確率:1/2 × 1/2 × 1/2 × 1/2
 (5)続いて裏が出る確率:1/2 × 1/2 × 1/2 × 1/2 × 1/2
 (6~9) 中略
 (10)続いて裏が出る確率:(1/2)の10乗 = 1,024分の1

 (パターンB)
 (1)1回目に表が出る確率:2分の1(1/2)
 (2)続いて裏が出る確率:1/2 × 1/2
 (3)続いて裏が出る確率:1/2 × 1/2 × 1/2
 (4)続いて表が出る確率:1/2 × 1/2 × 1/2 × 1/2
 (5)続いて表が出る確率:1/2 × 1/2 × 1/2 × 1/2 × 1/2
 (6~9) 中略
 (10)続いて表が出る確率:(1/2)の10乗 = 1,024分の1

 と同じ確率になります。

続いて、第2問の解答です。

【第2問:解答】

 正解は、「Aの方が長い」です。

 【解説】 

 こちら、だまし絵という形でよく書籍等で紹介されている
 「ミュラー・リエル錯視」に似せて作成しました。

 ミュラー・リエル錯視自体は、「A・B、それぞれ長さが同じの線でも、外向き・内向きの
 矢羽根を付けるとAの方が長く見える」というものですが(参考)

 今回は、あえて見たまんま、Aの方を少しだけ長くしました。
 ひょっとしたらだまし絵を元々ご存じの方で間違えられた方もおられるのでは?

いかがでしたでしょうか?

今回は、普段、気付かないうちに身についてしまっている、"思考のくせ"に焦点をあてた問題を取り上げてみました。もし2問とも間違ってしまった方がいらっしゃった場合ひょっとしたら、"勘"と"経験(知識)"に頼った思考をされてしまっているかもしれません。

「何となくこっちの方が難しそうだな」とか「これはアレだからこうだ」といったように自分の勘や、過去の経験、知識に頼り過ぎていると、物事の判断を誤ってしまうことがあります。

逆にいうと、勘や経験をあてにせず、根気強く考えるくせがあれば、今まで見えてこなかったことが見えてくるということもあるのではないでしょうか。例えば、一見、効果が上がっているように見えるマーケティング施策についても、実際に消費者のブログやアンケートから生の声を拾って見てみることで、新しい発見があるかもしれません。

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